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知的障害の雇用事例

知的障害を持ちながらも就労支援を通して、前向きに仕事に取り組んでいる方を紹介。彼らが就労支援を利用してどう変わったのかまとめています。ぜひ参考にしてください。

事例1:仕事をする理由を学べた

(20代男性・知的障害)

小学生の時から勉強が苦手だった男性。中学生になる頃には保健室登校になり、受験にも落ちてしまったそうです。受験失敗後は祖父の農園の手伝いを行っていましたが、サボってばかりでほとんど仕事をしない毎日。悩んだ母親が療育手帳を取得したことをきっかけに、就労支援と繋がりました。

以前通っていた就労支援ではクッキーやパンを作っていましたが、しばらくするとサボりや商品のつまみ食いをするように。食べ物があるとつい食べてしまうと、他の就労支援を探すことにしました。

素直な性格の男性は、「なぜ仕事をするのか?」という問いへの答えを新しい就労支援でプログラムを行うまで知らなかったそう。新しい就労支援では周りの方々との交流を通して、仕事をする理由や楽しさを学んでいきました。訓練中は集中が切れて他のことをしてしまうこともありましたが、周りに支えられて誘惑を乗り切ることに成功。

現在働いている職場では素直な性格が認められ、周りからの評価も高いそうです。

事例2:自分の長所を活かせる仕事に就職

(20代男性・知的障害)

体力自慢だった男性は学校を卒業後、倉庫作業の仕事に就職しました。しかし素早い作業やマニュアルのない仕事が苦手だった彼は、ストレスを感じて退職。

就職活動を行いましたが、なかなか採用されずに悩んでいたところ、ハローワークの方に就労支援を勧められました。

就労支援を受け始めた当初はパソコンを使った複雑な作業が難しく、積極的には就労支援に参加しないことも。しかしスタッフの方に自分に合った作業を取り入れてもらうことで、積極的に就労支援を利用するようになりました。

就労支援のスタッフの方が提案してくれた居酒屋の求人に「やってみたい」と興味を持って受けたところ、居酒屋で働くように。彼は店長の人柄もあり、いきいきと業務に励む順調な毎日を送っていましたが、店長が変わったことで仕事が減りつまらなく感じるようになりました。仕事にやりがいを感じなくなった男性は、電話で就労支援のスタッフに相談。スタッフは新しい店長と話し合い、力仕事が好きだった彼に、清掃業務を追加してもらうことになりました。現在でも男性は居酒屋で楽しく働いています。

事例3:就労支援を通して分かった
自分に合う仕事

(20代女性・軽度知的障害)

軽度認知障害と診断された女性は、几帳面で他人の手伝いを積極的に行うことができる親しみやすい性格。しかし飽きやすく仕事を長く続けられない状況が続いたため、就労支援を利用することにしました。

パソコンが好きだった彼女は、パソコンを使った仕事を探しながらタイピングの訓練をスタート。ミスや私語で注意されることが多いことから、長時間集中したり静かにしたりすることが苦手だとわかりました。

女性はパソコン関係以外の新しい仕事を探すために弁当屋で研修を受けることに。仕事が合っていたのか、総菜や弁当の準備を楽しそうに取り組む姿が見られるようになり、弁当屋からの申し出を受けてそのまま弁当屋への就職が決まりました。今では明るい性格を活かすため接客をメインに、積極的に取り組んでいます。飽きやすい性格をコントロールして仕事を投げ出すこともなく、業務を続けている事例です。

事例4:自分の性格を理解してくれる仕事に就職

(20代男性・知的障害)

学生の頃、知能検査を受けて知的障害と診断されたおとなしい性格の男性。「仕事をしたい」と考えてはいましたが、何をすればよいのかが曖昧で悩んでいたところ、就労支援を薦められました。

物静かな彼は自分の考えを伝えることが難しく、ストレスをため込みやすいことが判明。口に出して伝えられずについ無表情になってしまう彼は、周りの方に無愛想に見られることもありました。就労支援では作業トレーニングやタイピング練習をしながら就職活動を行い、自分に合った仕事を探すことにしました。

実習を通して男性の性格を理解してくれた料理店で、裏方の仕事に採用。料理が好きだったこともあり順調に業務をこなして、半年が経った頃、より多くの仕事を任されるようになりました。仕事が増え、それがストレスとなって徐々に疲れがたまっていく男性。就労支援のスタッフが不安に感じて確認すると「仕事が多くなり、どうすればよいのか分からない」と打ち明けました。そのことがきっかけで仕事や勤務時間を調整してもらい、今では職場の方と一緒に仕事に取り組んでいます。

知的障害を持つ人たちの中には「何をすればよいか分からない」「話したいことを上手く言葉で伝えられない」という方もいます。自分一人で抱え込むのではなく、周りの方の力を借りて仕事に取り組む姿勢が大切です。

将来的には事例のように就職したいけど一歩が踏み出せないという方は、就労継続支援B型事業を利用して、自分のペースや状況に合った訓練やサポートを受けることから始めてみてはいかがでしょう。

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