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A型や就労移行支援との違い

このページでは「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」について、それぞれの特徴や違いを解説します。

就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型の違いは?

就労支援には、就労継続支援B型のほかにも「就労移行支援」「就労継続支援A型」があります。これら3つの違いについては、なかなかよく分からない…という方も多いはず。以下に、それぞれの概要を分かりやすくまとめてみたので、チェックしてみてください。

就労継続支援B型

B型は契約を結ばずに仕事を提供する形態。その特徴からB型は非雇用型とも呼ばれます。A型と比べて作業の時間が短いのが特徴と言えるでしょう。

実際の作業内容は、紙を鋏で切る・紙を折る・ボンドをつける・袋詰めなど。内職系の軽作業が中心です。

利用対象者

A型の仕事が困難な障害者を対象としています。具体的には以下の通りです。

  1. 働いた経験はあるが、年齢や体力的に一般企業で働くのが困難な方
  2. 50歳以上の方、または障害基礎年金1級を受給している方
  3. 上記以外の方で、就労移行支援機関の評価で働くことの課題が分かっている方

B型は就労を通して生産活動の知識や能力の向上が見込まれる方や過去に一般企業に就職した経験があるが年齢や体力の問題で働くのが困難になった方が対象です。

賃金・工賃

B型では賃金は支払われませんが、代わりに作業の対価として工賃(手間賃)が支払われます。なお、厚生労働省が調査した令和2年度の平均工賃は15,776円(時給換算222円)です。

メリット

デメリット

就労継続支援A型

A型は雇用型とも呼ばれる形態です。しっかりと事業者と障害者が雇用契約を結んでからの労働であるため、最低賃金や社会保険への加入が保証されています。

実際の作業内容は事業所によって異なりますが、簡単な書類の作成やデータ入力作業、パッキングや梱包封入などの軽作業、アクリルでの絵の制作やクリーニング業務、印刷のデザインやパン作りなど。事業者ごとに作業内容が異なるため、事前に自分の適性と能力に見合った作業であるかどうかを確認すると良いでしょう。

利用対象者

一般企業への就労が困難な障害者を対象としています。具体的には以下の通りです。

  1. 就労移行支援を利用したが、就職に結びつかなかった方
  2. 特別支援学校の卒業後、就職活動をしたが就職に結びつかなかった方
  3. 働いたことがあるが、現在就業していない方

A型は雇用契約を結んで就労ができると見込まれている方で、盲・聾養護学校卒業者や一般企業を離職した人が対象です。事業所と雇用契約を結んだ労働が可能であるため、安定した収入と各種保険の適用を受けることができます。

賃金・工賃

A型は雇用契約に基づいた就労。そのため、賃金(給料)が支払われます。なお、厚生労働省が調査した令和2年度の平均賃金は79,625円(時給換算899円)です。

メリット

デメリット

就労移行支援

就職のための訓練を行う就労移行支援。企業が求める能力や知識と障害者の能力や知識とのギャップを埋める支援が受けられます。内容は障害者の能力ごとに仕事に関する知識やスキルアップです。

また、就職活動のサポートだけでなく、就職後も長く働き続けられるようにと職場への定着支援も実施されています。

利用対象者

18歳以上65歳未満の方で、一般企業で雇用されることが可能と見込まれる障害者が対象です。障害の種類は、身体障害や知的障害、精神障害や発達障害、難病の方も含まれます。

また、障害者手帳の有無にかかわらず、医師の診断や自治体の判断などで就職が困難と認められる人は利用が可能です。

賃金・工賃

就労移行支援では賃金や工賃は支払われません。一般の会社への就職を目指すことが前提の支援であるため、あくまでも就労移行支援施設での作業は訓練。原則として賃金は支払われません。

賃金や工賃が支払われるのは就労継続支援A型や就労継続支援B型。ただし、就労移行支援でも職場実習などを行った場合は工賃が支払われる場合があります。

メリット

デメリット

支援体制の整った事業所選びがステップアップの基本

以上が3つの就労支援の違いです。「就労継続支援B型からA型、そして就労移行支援へとステップアップしていきたい」という展望を持っている方は、順調にステップアップしていくためにも、支援体制をしっかりと整えた信頼できる事業所を選びましょう。