ここでは、就労継続支援B型事業所で得られる工賃について、くわしく解説をしていきたいと思います。就労継続支援B型の利用を検討している方、興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
以下に、関西(兵庫・京都・大阪)における、平成25・26年度の就労継続支援B型の平均工賃をリサーチしてみました。関西で、工賃の相場は変わるのでしょうか?
年度 | 兵庫 | 京都 | 大阪 |
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平成26年 | 13,608円 | 15,669円 | 10,763円 |
平成25年 | 13,020円 | 15,395円 | 10,345円 |
全国の平均工賃
ちなみに、厚生労働省の調査によると、全国の平均工賃は、平成26年度で月額14,838 円(時間額187円)、平成25年度で14,437 円(時間額178円)という調査結果が出ています。(※調査対象の施設数:9,244箇所)
全国平均で比べてみた場合、特に大阪の平均工賃は、月額で4,000円程度の差があり、比較的少ない傾向にあるようです。一方、全国と同じように、京阪神の平均工賃は、前年度よりも少しアップしていることが分かりますね。
ただ、実際のところ、工賃は事業所によってさまざまです。利用を検討する際には、必ず各事業所での工賃をしっかりと確認するようにしましょう。
就労継続支援には「A型」と「B型」がありますが、A型は雇用契約が結ばれるのに対し、B型は雇用契約が結ばれません。作業自体も、負担が少なく、短時間でできるものが中心になっています。
報酬に関しても、A型は雇用契約に基づいて賃金が支払われますが、B型は雇用契約が結ばれないため、賃金というかたちでは支払われません。それに代わり、授産的作業の対価として「工賃(手間賃)」が支払われるのです。
B型の就労継続支援では、訓練やリハビリを主な目的としていることもあるため、支払われる工賃の額も少ない、ということを知っておきましょう。